質問
ゴルフはメンタルなスポーツだと聞きますが、どうしたら精神的に強くなれるのかわかりません。僕は今年の春からレッスンを受け、打ちっぱなしにも行き、十分自信をつけたつもりだったのに、実際のコースでは、初めのホールでつまずくとその後はなし崩しで、結局、今年も去年と同じような結果になってがっかりです。特に同僚と行くと、他の人たちのことが気になって集中できず、そんな自分に腹が立ってきます。どうすれば、プレーに集中できるのでしょうか。
回答
スポーツ心理学の研究では、トッププレーヤーたちは、以下に挙げられるような特殊な能力を備えていることが知られています。また、プロのスポーツ選手は、メンタルな能力を養うために、催眠療法を利用することがあります。
- 今するべきことに集中し、他のことをすべて無視できる能力がある
- 成功したいという強い欲望がある
- 自分に厳しい(例:「勝ったけれど、あれは自分は満足できるプレーでなかった」など)
- 時間の感覚を変えられる(例:「あの日の18ホールはあっという間だった」「スローモーションのように完璧なスイングができた」)
- 心の中でベストの状態でプレーしている自分を想像できる(例:「もう何百回も心の中でプレーしてきたので、今日それを現実化しただけ」)
- 成功することへの躊躇がない
- 成功するための戦略が分かっている
催眠を使わなくても、集中力を高める方法があります。ゴルフは大抵、他人が見ている中でプレーしなければなりません。他人に見られていることから発生する緊張を、逆に利用して、集中力を高めるイメージトレーニングがあります。まず、あこがれのプロを1人選び、その人のプレーをビデオでよく観察してください。スイングだけでなく、雰囲気、顔の表情、歩き方、アプローチの仕方など、彼が醸し出しているオーラをしっかり感じてください。
そして、次に彼になりきってみるのです。彼になったつもりでゴルフをすることで、どんな気持ちがして、何を考えて行動しているかを、身体全体で経験してみるのです。練習で上手にできることと、本番で上手にできることは、別の話です。後者は「上手な人である」ということが何かを、身体で、感覚で、雰囲気で知っている人です。ですから、あなたが「自分はすでに上手なプレーヤーである」と信じて行動する練習が必要なのです。
次に、いつもあなたが緊張し始める時や場所を思い出してください。あなたが緊張しだしたら、その瞬間に、その場面は忘れて、あこがれのプロと同じプレーをしているベストの自分をイメージするのです。この練習を繰り返すことで、実際のゴルフ場で自分の精神状態を、緊張からベストの状態へ変えることができます。そして、今度はちょっと違うアプローチで、来年のシーズンに備えてください。